イムディーナ(L-Imdina) 進撃の巨人の舞台と見まごう中世の城塞都市

travelogue_malta2016

夕暮れの古都

ここを初めて訪れたのは夕食を取るためでした。夕暮れで少し暗くなりかけている中でこの町を見た最初の印象は「進撃の巨人で最初に襲われた町 ウォール・マリアのようだ」というものでした。ちなみにゲーム・オブ・スローンズのロケ地として使われたとのことですので今度Huluでドラマを見直してこの街が映っているシーンを探してみます。

そしてこの町に足を踏み入れての次の印象は「静か」でもの寂しく、幼い頃によく歩いた田舎の薄暗くなった裏道を思い出させます。

イムディーナ(L-Imdina)

マルタ島の中央部にあり、かつては首都であった。中世の狭い静かな通りをもつ城塞都市であり「静寂の街」の異名をもつ。城壁に囲まれた街の大きさは東京ドームの2倍弱。

Wikipediaより

この日入ったBucchusというレストランは落ち着いた雰囲気で、食事は魚介料理とともに日本で食べたことがないうさぎ料理を頼みました。慣れない味ではありましたが決してまずくはなく、ビールとワインが進みました。

夕食を終えて外に出るとあたりはすっかり暗くなっていました。

夜のとばりが下りた街路には切り裂きジャックや吸血鬼が今にもどこからともなく現れそうな少しひんやりとした不気味な雰囲気に包まれます。

昼の散策

最初に夕食を取りに訪れてから数日後、今度は散策に再び訪れました。

城壁

古都イムディーナを囲む城壁は見るからに堅牢です。1565年のオスマン帝国によるマルタ包囲戦でも聖ヨハネ騎士団が守り抜いたというのも納得です。

そんな戦いのはるか以前、イムディーナでの定住の痕跡はB.C.4000年頃より前に遡るとのこと。古代エジプトの第1王朝がB.C.3000年頃と言われているのでそれ以前のエジプト先王朝時代と重なります。なぜエジプトと比較したかと言うとこの3年後にエジプトへ観光旅行に行ったからです。これを書いているのはエジプト旅行記を仕上げた直後です。

今エジプトが熱い! また行くためのレビュー: 2019年エジプト旅行記
2019年9月に夫婦でエジプトツアーに行ってまいりました。しかし2020年になってサッカラで古代のひつぎが100基超発掘されたり、ツタンカーメン王墓の近くに謎の空洞が見つかったり、たけしの新・世界の七不思議でそれが話題になったり、エジプトから目が離せません。

メインゲート

メインゲートは1724年、当時の騎士団長マノエル・ド・ヴィレーナによって建設されたものである。それ以前はイムディーナに入るには跳ね橋が利用されていたが、現在ではその跳ね橋は門の右側の壁に埋め込まれている。門にはヴェレーナ家の紋章であるライオン(戦いの戦利品を運ぶ様子)の像が施されている。ゲートの内側にはマルタの守護聖人、聖パウロ、聖パプリウスそして聖アガタが彫られている。

マルタ観光局のホームページより

街並み

中に足を踏み入れると中世の趣を色濃く残す街並みにまるでタイムスリップしたかのような感覚になります。

この日は休日ということもあり観光客が多く、さすがに‘静寂の町’の雰囲気はありませんでした。

聖パウロ聖堂

マルタにカトリック信仰を根付かせたと言われる聖パウロをたたえるローマ・カトリック大聖堂です。

バスティオン広場

マルタには山らしい山がないので小高いところにあるこの広場はマルタを高台から眺められる数少ないポイントです。

マルタの景色を展望できますがあまり高くないので絶景とは言いにくいです。

コメント

  1. […] イムディーナ(L-Imdina) 進撃の巨人の舞台と見まごう中世の城塞都市進撃の巨人で最初に襲われた町 ウォール・マリアのように城壁に囲まれ、守られる古都です。またアメリカのTVドラマ […]

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