今エジプトが熱い! また行くためのレビュー: 2019年エジプト旅行記

エジプト旅行記

はじめに

コロナ禍で海外旅行が厳くなる寸前の2019年9月に夫婦でエジプト ナイル川クルーズ付きツアーに行ってまいりました。今思えば、このタイミングに行けたのは非常に幸運であった考えています。

しかしその一方で2020年になって、私達が屈折ピラミッドや赤いピラミッドを見に訪れたサッカラで2500年以上前の古代のひつぎが100基超発掘されたり、ツタンカーメンの王墓の近くに謎の空洞が見つかったり、たけしの新・世界の七不思議でその空洞がツタンカーメンの義母ネフェルティティの墓ではないかと言われたり、エジプトが大盛りあがりです。さらに2021年には満を持して大エジプト博物館がオープンするなどエジプトから目が離せません。

そんな今、エジプトツアー時に撮りためた写真・ビデオをもとにエジプト旅行記を作成しました。コロナ禍で国内旅行もままならない状況ではありますが、コロナ禍を克服した後のエジプト旅行に思いをはせてエジプトに興味をもっていただき、参考にしていただければ幸いです。

エジプトツアーはもちろん大満足でした。さらに今回エジプト旅行記を作成するにあたってあれこれ調べるうちに現地でいろいろ見過ごしてきたこともわかり、エジプトでの発見のアップデートと合わせて次に行く機会を楽しみにしています。

ツアー概要

ツアーコース

阪急交通社: 感動のエジプト ナイル川クルーズ 8日間

(クルーズ客船でナイル川 3泊4日クルーズを含む)

宿泊場所はカイロのホテルとクルーズ船の2箇所。ホテル移動での荷造り・大きな荷物の移動が少なく楽でした。

日程

1日目) 日本からドバイ経由でエジプトへ移動

 - 宿泊:機内 –

2日目) カイロ市内観光

 ○エジプト考古学博物館

 - 宿泊: ギザのホテル(ルメリディアンピラミッドのピラミッドが見える部屋)

エジプトツアー2日目「カイロ」エジプト考古学博物館
古代エジプトの遺跡ツアーの前哨戦としてエジプト考古学博物館は最善です。ギザの3大ピラミッドや史上初のピラミッドを建造したファラオの像、ツタンカーメンにまつわる宝物、ハトシェプスト女王の頭部像など古代エジプトへといざなう品々がところ狭しと展示されています。

3日目)ギザの3大ピラミッド&スフィンクス他

 ○クフ王のピラミッド(3大ピラミッド), ○スフィンクス

 ○屈折ピラミッド, ○赤いピラミッド(ダハシュール)

 ○メンフィス博物館

 ○階段ピラミッド(サッカラ)

 - 宿泊: ギザのホテル(前日と同じ) –

4日目)カイロから空路 アスワンへ移動し、アスワン観光

 ○アスワンハイダム, ○アブ・シンベル神殿

 (砂漠を片道約300km/約3時間 バスで往復)

 - 宿泊: クルーズ船 –

5日目)コム・オンボ&エドフ観光

 ○コム・オンボ神殿

 ○ホルス神殿

 - 宿泊: クルーズ船(前日と同じ) –

6日目)ルクソール観光

 ○王家の谷, ○メムノンの巨像

 ○ハトシェプスト女王の葬祭伝

 ○カルナック神殿, ○ルクソール神殿

 - 宿泊: クルーズ船(前日と同じ) –

7日目)ルクソールから空路 カイロへ移動し、カイロ観光

 ○マハメッドアリモスク, ○ハンハリーリバザール(←残念ながら体調不良のためバスで待機)

カイロからドバイ経由で日本へ移動

 - 宿泊:機内 –

8日目)帰国



旅行記

カイロ「エジプト考古学博物館」

エジプトツアー2日目「カイロ」エジプト考古学博物館
古代エジプトの遺跡ツアーの前哨戦としてエジプト考古学博物館は最善です。ギザの3大ピラミッドや史上初のピラミッドを建造したファラオの像、ツタンカーメンにまつわる宝物、ハトシェプスト女王の頭部像など古代エジプトへといざなう品々がところ狭しと展示されています。

ギザ「3大ピラミッドとスフィンクス」

エジプトツアー3日目(1/4) 「ギザ」3大ピラミッドとスフィンクス
これぞエジプト。エジプト古王国時代のピラミッド文明を代表するギザの3大ピラミッドとスフィンクスの観光です。クフ王の大ピラミッドの積み上げられた岩を上りピラミッド内の玄室にも入りました。また間近で見上げたスフィンクスは圧巻です。

ダハシュール「屈折ピラミッドと赤いピラミッド」

エジプトツアー3日目(2/4) 「ダハシュール」屈折ピラミッドと赤いピラミッド
ギザから南に向かいます。南のダハシュールにはギザの3大ピラミッド以前のピラミッドが待ち構えています。 屈折ピラミッド・赤いピラミッドともに、クフ王の父 スネフル王が建造したものです。

メンフィス「メンフィス博物館」

エジプトツアー3日目(3/4) 「メンフィス」メンフィス博物館
メンフィスは上下エジプトを統一したメネス王による古王国時代の首都。しかし、新王国時代のファラオ、王の中の王 ラムセス2世の像が主役です。

サッカラ「ジェセル王の階段ピラミッド」

エジプトツアー3日目(4/4) 「サッカラ」ジェセル王の階段ピラミッド
サッカラはダハシュールより北に位置します。 この地で古王国第3王朝のファラオであるジェセル王が神官から宰相となったイムホテプに命じてこの階段ピラミッドを造らせました。 このピラミッドは史上初のピラミッドでナイル川渇水による飢饉をしずめるために造られたと言われています。

アスワン「アスワンハイダムとアブ・シンベル神殿」

エジプトツアー4日目 「アスワン」アスワンハイダムとアブ・シンベル神殿
カイロからアスワンに入りアスワンハイダム観光。その後砂漠路を渡ってアブ・シンベル神殿に向かいます。途中で食べるヌビア料理は日本人好み。そしてアブ・シンベルのラムセス2世の大神殿と妻ネフェルタリに捧げられた小神殿は圧巻です。

コム・オンボ「コム・オンボ神殿とクロコダイル博物館」

エジプトツアー5日目(1/2) 「コム・オンボ」コム・オンボ神殿とクロコダイル博物館
アスワンから50kmほどクルーズ船でナイル川を北上したところにコム・オンボ神殿はあります。エジプト王国最後のプトレマイオス朝の時代(紀元前332-32年)に建設された珍しい二重神殿で塔門、中庭、広間、至聖所等が重複して造られていまた。

エドフ「エドフ神殿(ホルス神殿)」

エジプトツアー5日目(2/2)「エドフ」エドフ神殿(ホルス神殿)
港から馬車でエドフ神殿(ホルス神殿)に向かました。ハヤブサ神ホルスに捧げられたこの神殿は、エドフのホルス神殿として知られプトレマイオス朝時代に建造され、エジプトの神殿とギリシャ建築の両方の要素を併せ持っています。

ルクソール西岸(1/3)「メムノンの巨像」

エジプトツアー6日目(1/5)「ルクソール西岸」メムノンの巨像
新王国時代の遺跡の観光。最初に行ったメムノンの巨像は2体のアメンホテプ3世の像。高さ約18m。 元々は、背後に同王アメンホテプ3世の葬祭殿が控えており、その入口の部分であった。

ルクソール西岸(2/3)「王家の谷」

エジプトツアー6日目(2/5)「ルクソール西岸」王家の谷
2020年の年末特番「たけしの新・世界の七不思議」でツタンカーメンの墓がもともと母ネフェルティティの墓だったのではないかというエピソードが語られていました。エジプトに行く前に聞いていたら王家の墓の見方や見る場所も変わっていたはずで残念ですが次の機会の楽しみにします。

ルクソール西岸(3/3)「ハトシェプスト女王の葬祭殿」

エジプトツアー6日目(3/5) 「ルクソール西岸」ハトシェプスト女王の葬祭殿
エジプト初の女王といわれるハトシェプスト女王が造った葬祭殿。プント(現ソマリア付近)との交易に関するレリーフが壁に描かれている治世は穏健で、戦争を好まずに平和外交によってエジプトを繁栄させた。その交易の様子がレリーフとして壁面に描かれている。

ルクソール東岸(1/2)「カルナック神殿」

エジプトツアー6日目(4/5) 「ルクソール東岸」カルナック神殿
カルナック神殿は古代エジプトの神殿複合体でアメン大神殿、メンチュ神殿、ムート神殿に分けられます。中王国時代から新王国時代を経てプトレマイオス朝以降まで建築が続いただけあり、トトメス3世・ハトシェプスト女王などの歴代のファラオにまつわる建造物があります。

ルクソール東岸(2/2)「ルクソール神殿」

エジプトツアー6日目(5/5) 「ルクソール東岸」ルクソール神殿
ルクソール神殿はカルナック アメン大神殿の付属神殿として建てられ、かつてはスフィンクスが両脇に並ぶ3kmもの参道がアメン大神殿まで続いていた。神殿の主要部分はアメンホテプ3世によるもので、その後ツタンカーメンやラムセス2世によって増築されていった。

カイロ「モハメド・アリ・モスク」

エジプトツアー7日目(最終日) 「カイロ」モハメドアリモスク
エジプトツアー最終日はルクソールからカイロに戻って市内観光。モハメドアリモスクやハーン・ハリーリのバザールへ。その後エジプトの国民食 コシャリをいただき帰路に着く。

エジプト旅行を10倍楽しむ方法

エジプト旅行を10倍楽しむ方法: 遺跡/遺物と古代エジプトのできごとの関係性を把握しよう
せっかくエジプトに行くからには「古代エジプト」に詳しくなりたいもの。歴史を知ればその分旅行も楽しめます。旅行の前に重点チェックリストを作成しましょう。前もって歴史を調べてエジプトへの興味をかきたてながら、これだけは見逃したくないという遺物や遺跡のチェックポイントをリストアップしましょう。

旅行準備の役立ち情報

 海外旅行携行品のリストは旅行社からもらえますし、WEBサイトでもいろいろありますので基本的なものはそれらを参考にしていただくとして、ここでは準備しておいてよかったものをご紹介します。

カメラ機能が高いスマートフォン

 エジプトの観光地はカメラ・ビデオ撮影は別途お金がかかるところが多かったのですが、全ての場所で「携帯電話での撮影は無料」でした。ですので、カメラ機能の高いスマートフォンは大変重宝します。私は持参したビデオカメラは結局つかわず全てiPhone Xで撮影しましたが、帰国後にTV,PCで確認しても画質には不満はありません。撮り方と撮り残し、すなわち自分の撮影の腕に不満は残っていますが。

※炎天下で撮影を続けていると過熱保護がかかりがちです。レンズにかからないようにスマホの背面に濡らしたティッシュやハンカチを当てて、気化熱で冷却するような工夫をするとよいと思います。

自撮り棒

 スマホを活用しようとすると自撮り棒は必須です。自撮りだけでなく、混雑した場所で上から撮れるのと、持っていやすい/撮りやすいという利点があります。ブルートゥース接続のON/OFFスイッチが手元あるものがよいでしょう。

このように混雑していても上から撮ることができます。

海外SIM

 現地の空港で買えば良いという意見もありますが、これは日本で準備して行った方がよいと思います。目的地の空港にあるかどうかわかりませんし、慣れない海外の空港で販売機を探せるかどうかもわかりませんので。案の定、カイロ空港ではSIMの自販機は見当たりませんでしたし、早朝着なのでどの店も開いていませんでした。

 ちなみに私たちは、エジプトが対応国でデータ通信量を他の人とシェアできる点がお得だと思い、「FLEXIROAM X」をネットで購入。砂漠以外ではつながらなくて不便ということはありませんでした。

Google マップのタイムライン設定

 これを設定しておくと自分の移動履歴が残るので記念になるのと、あとで行った場所を思い出すのに便利です。

例) ルクソール東岸での足取り

シュマグ(アフガンストール)

 砂漠の戦闘員が顔に巻いているのを見て準備しました。首周りの日焼け防止と汗拭きで役に立ちますし、入浴時に洗って干しておけば翌朝には乾いています。

首に巻くとこんな感じ

下痢止め

 今まで東南アジア・中国・メキシコ等 いろいろな場所に出張していますが腹をこわしたことはなく、下痢しない体質なんだと勝手に思っていましたが今回は・・・。

 帰国前日(ルクソール→カイロ→日本の移動前日)の夜中に猛烈な吐き気と下痢に襲われて七転八倒。医者は「下痢になったら止めてはいけない」と海外旅行用に整腸剤をくれましたが、飛行機に乗るためには「まず止める」ことが必須。そしてこんな時はやっぱり正露丸でした。何とか助かりました。


コメント

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