早朝にギザの大ピラミッドが見えるホテルを後にしてカイロ空港に向かいました。
カイロ空港からアスワンに向かいます。
アスワンハイダム
解説
高さ111m、全長3,600mの世界有数の大規模ダム。ナイル川の河口から900kmのアスワンにある。
当時のエジプトのナセル大統領が計画した国家的事業だった。1960年1月9日に起工式が行われたが、その後完成まで10年余りを要した。1972年にはダムによってできたナセル湖の貯水も完了。
工事によってアブシンベル神殿やファネストアリ神殿などの遺跡は移転し水没を免れたが、数々の貴重な遺跡が水没をやむなくされた。
毎年のように起こっていたナイル川の氾濫を防止するとともに、12基の水力発電装置が210万kwの電力を供給。ダムにより出現したナセル湖から供給される水は不足がちの農業用水を安定させ、砂漠の緑化も行われた。
このダムによってできた人工湖 ナセル湖のほとりにアブ・シンベル神殿があります。と言うとたいした距離ではなさそうですが、ダムから神殿までは砂漠の真っ只中の道をバスで片道270km(約3時間)と結構な距離です。
– Break Time – 「砂漠路にて」
砂時計の砂拾い
砂漠の道中で停車。ここの砂はきめ細かくてサラサラしており砂時計に最適なので持ち帰りを勧められました。このツアーの最終日にカイロでガラス細工屋さんに寄るので、そこで砂時計のガラスの入れ物を買ってここの砂を入れればとてもよい砂時計になるとのこと。皆んな砂を採取しています。
砂漠の真ん中のドライブイン
周りは一面砂。まさに砂漠。
ちょっとトイレ休憩を取ってまたバスに乗り込みます。
– Break Time – 「ヌビア料理」 Eskaleh Nubian Ecolodge
ようやく砂漠路の移動も終わり、アブ・シンベル神殿の少し手前のEskaleh Nubian Ecolodgeというところでランチタイム。
味を何かに例えると、旨味を抑えて塩で味を整えたビーフシチューのような感じで日本人好みの味だと思います。(ちなみに欧州に出張することがありますが、欧州の味付けは基本的に塩という気がします。最初は少しもの足りなさを感じていましたが、慣れると素材の味わいが引き立ちとても美味しく感じられます。ヌビア料理もそのような味付けです。)
レストランを出てから、同じエコロッジ内にあるお土産屋さんに立ち寄りました。
このトートバッグ、買うつもりもなく何気なく値段を聞いたら500エジプトポンド。(当時のレートで約5千円)
へえーという感じで店を出ようとしたら高いからいらないんだと思ったらしく、どんどん値段を下げてきます。店から出るのを止めようとする店員を何とか振り払おうするたびに値段を下げてきて、100ポンドで根負けして購入。決して悪い物ではないとは思いますが、原価はさらにもっと低いんだろうなと思います。
アブ・シンベル神殿
この神殿を建てたラムセス2世は「ファラオの中のファラオ」と呼ばれた第19王朝の王です。
解説
ラムセス2世は各地に神殿を築き、自身の肖像彫刻にいたっては歴代ファラオたちで最多を誇り、別名“建築王”と呼ばれた。
そんなラムセス2世が自身の偉業を誇示するため、スーダンとの国境に近いヌビアと呼ばれる地域にこの大神殿を建てた。
この地を選んだのは、当時のエジプトの脅威だったヌビアへ力を見せつける抑止力的な意味があったという説もある。
ラムセス2世の大神殿
解説
至聖所とは神殿の最も奥の聖なる所。
右から太陽神ラー・ホルアクティ, ラムセス2世, 王の守護神アメン・ラー, 宇宙の創造神プタハ。年に2回この至聖所に朝日が差し込みプタハを除く3体を朝日が照らし出す。プタハは闇を好む神でもあるとされるため日が当たらない位置に祭られている。
妻ネフェルタリに捧げた小神殿
解説
ハトホル神に捧げ、妻ネフェルタリのために建造した神殿。ハトホル神は愛の女神で日輪をつけた女性の姿をしている。
6体のうち4体がラムセス2世で2体がネフェルタリの立像。
いずれの神殿も内部はいたるところレリーフで埋め尽くされています。
– Break Time – 「クルーズ船に乗船」
また砂漠路をバスでアスワンへ戻り、クルーズ船の港に向かいます。
今朝 観光したアスワンハイダムからナイル川を北上したところにあります。
クルーズ船に乗り込んだらいよいよナイル川クルーズの始まりです。
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