タイの古都チェンマイでのワット(寺院)参り

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北方のバラ チェンマイ

チェンマイはタイの北部、バンコクの北方約720キロに位置するタイ第2の都市で、日本からの直行便はなかったためバンコク経由で訪れました。バンコクに行く機会はあっても、チェンマイに行く機会はなかなかないのではないでしょうか。しかしチェンマイはバンコクと違って落ち着きがあり、古都の雰囲気があるので旅行にも大変よいところです。

チェンマイは、「北方のバラ」とも称される美しい古都。1296年にランナー王朝初代メンラーイ王により新しい首都としてピン川のほとりに建設され、タイ北部の言葉で「新しい街」と名づけられました。以来、この地域の中心として、モン族やタイヤイ族、ビルマ族などさまざまな民族が交流するなか、建築や仏像の様式、言葉や料理、工芸の分野などで「ランナー文化」と称されるタイ北部独自の文化・伝統が育まれてきました。

タイ国政府観光庁ホームページより

チェンマイの最初の印象は、交通量がバンコクとは比べ物にならないほど少なく、運転もあまり乱暴ではないことです。中国を始めとするアジア各国に行きましたが総じて運転マナーが悪く交通量が多いため、日本人は例え国際免許証を持っていてもとても運転できないという印象です。そんな中でチェンマイなら日本人でもあまり支障なく運転できるのではないかと思いました。ただし現地の方はほぼ英語を話せないので、もし事故を起こした時にコミュニケーションが取れないのでお勧めはしませんが。

チェンマイの旧市街は城壁と堀で囲まれ、その中に数多くの遺跡や寺院があります。また郊外にも遺跡・寺院があり、今回は旧市街地2箇所、郊外1箇所のワット(寺院)を巡りました。

タイ、ラオスにおけるワット (タイ語: วัด) とはサンスクリットの vāṭa(囲い、外囲) を由来とする言葉で寺院を意味する言葉である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ワット・プラ・シン

ランナー王朝第5代パーユー王(1336~1355年)によって建立されたチェンマイ市内で最も大きい寺院。当時は、ワット・リーチェンプラと呼ばれていましたが、後に第7代王のセーンムアンマーがチェンライからプラ・シン仏像を迎え入れてからは、ワット・プラ・シンとして地元の人々の間で親しまれるようになりました。

タイ国政府観光庁ホームページより
ワット・プラ・シン 上空写真
本堂

本堂に入ると巨大な金色の釈迦像が鎮座しています。

釈迦像

ワット・プラ・シンの本堂が立派で中の仏像も見応えのあるものですがここには他にも建物があります。ここに入ってみました。

中には妙にリアルな高僧の像が並んでいました。

高僧の像

なぜここまでリアルに造っているかはわかりませんが、さすが仏教国タイらしいこだわりだと勝手に想像しました。

ワット・チェディ・ルアン

チェンマイで最も大きな(ルアン)仏塔(チェディ)

1391年、メンラーイ王朝第7代セーンムアンマー王(1383~1402年)が亡くなった父を偲んで建立したと伝えられる、チェンマイで最も大きな(ルアン)仏塔(チェディ)のある寺院。仏塔は、創建当時で高さ約80メートル、四角い形をした基壇の一辺も約60メートルと巨大なもので、チェンマイ市街地の真ん中にそびえ立っています。当時の王は仏教の宇宙観に従って、都の真ん中に須弥山(しゅみせん)に擬えた大きな仏塔を置き、それを囲うように8つの方向にもひとつずつ寺院を建立すると、王朝の繁栄がもたらされると信じられていました。現在の仏塔は1545年の大地震で先が壊れ、後に文化庁が現在の形に修復しました。入り口付近に建つ本堂は、ランナー様式の仏像が数多く祀られています。境内には、他にもさまざまな建物があり、見ごたえがあります。

タイ国政府観光庁ホームページより
ワット・チェディ・ルアン 上空写真

神聖な動物とされる象が仏塔を支えています。

この巨大仏塔だけでなく、本堂も見応えがあります。

中に入ると高い天井を支える金を基調とした柱の列。そしてその奥に巨大な金色の仏像が厳かに佇んでいます。

ワット・チェディ・ルアンでは屋外にいろいろな仏像があります。

Tan Pra Maha Kajjana
Eviis
横たわる仏陀

それぞれ非常にユニークです。

ワット・ウモーン

ワット・ウモーンの入り口

ワット・ウモーンは少し郊外にある静かな森の中にある洞窟寺です。

ステープ地区の古刹、うっそうと茂った木々に囲まれたワット・ウモーン。ランナー王朝の初代メンラーイ王がチェンマイに都をつくった際に、スリランカから招いた僧侶が修行できるようにと11か所の竹林を寄進し、スリランカ様式に基いて建てられた寺院です。その後、僧侶が瞑想修行できるようにとアナータムミカラート王(1367~1387年)が4つの入り口を持つトンネルを掘るよう命じました。以降、寺院は「ウモーン(トンネル)」の寺と呼ばれるようになり、現在は隣接する4つの寺院を合併して「スアン・プッタタム」という修行センターとして発展。広い境内のいたるところに、1949~1966年にかけて寺の住職を務めたパンヤー・ナンタピック高僧による仏教の教えが書かれた看板が立てられていて、各地から厳しい修行を志す僧侶が目指す寺院となっています。

タイ国政府観光庁ホームページより

多くの修行僧がいたるところで作業をしていました。これも修行の一環なのでしょうか。

洞窟の中にも何箇所か仏像がありました。

トンネルの入り口の脇にある階段をのぼると大きな仏塔がそびえ立っていました。

ミャンマー様式の仏塔

チェンマイ旅行時の注意

チェンマイのワット巡りで気になったのは至るところにいる野良犬(または放し飼いの犬)です。

野良犬はアジアでは珍しくありませんが、タイは宗教的な背景から野良犬にも優しく接しているため数が多いのか他の国よりも目に付きました。

日本とは違い狂犬病予防注射を受けているわけはないし、ほとんどは大人しくしていましたが噛まれたら狂犬病にかかるかもしれないと思うと不気味でした。犬好きの私でも近づけませんでした。

狂犬病の予防接種を受けてから旅行するというのもなかなか難しいと思いますので、現地では軽々しく近づかないほうが得策だと思います。

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