英語と比べてスペイン語学習: 過去分詞「使い方は英語と同じだが変化のバリエーションが多い」

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スペイン語の過去分詞も英語と同様に動詞の形の一つで、規則変化動詞と不規則変化動詞があるところも同じです。

過去分詞は大きく分けると

  • 〜し終わった(完了)
  • 〜された(受動態)

の二つの意味があります。まずは今一度英語の過去分詞を復習しましょう。

英語の過去分詞の復習

まずは英語の過去分詞のおさらいをします。

過去分詞の使い方として

  • A) 名詞を修飾する
  • B) 受動態を作る
  • C) 完了形を作る

の3種類があります。

それぞれの例文を以下に示します。それぞれの使い方をわかりやすくするために和訳は少々不自然かもしれませんがご容赦下さい。

A) 名詞を修飾する

The works painted by Picasso were very popular.(ピカソが描いた作品はとても人気がある。)

B) 受動態を作る

The building was destroyed by the tornado.(このビルは竜巻によって壊された。)

C) 完了形を作る

We have played basketball since we were little. (私たちは子供の頃野球をしていた。)

英語では基本的に動詞の語尾に”-ed”を付けて過去分詞を作りますが、

drawn, divided, eaten, insisted, spent, understood

のような不規則変化動詞もあります。同様にスペイン語にも規則変化動詞/不規則変化動詞があります。まずは規則変化過去分詞から覚えましょう。

過去分詞

規則変化する動詞

規則変化のしかたは次の2パターンになります。

語尾が”-ar”→”-ado”

語尾が”-ar”で終わる動詞を過去分詞にする場合は、動詞の語尾の”-ar”を”-ado”に置き換えます。

例)

原形過去分詞
dibujar (to draw)dibujado (drawn)
jugar (to play)jugado (played)

語尾が”-er”/”-ir”→”-ido”

語尾が”-er”または”-ir”で終わる動詞を過去分詞にする場合は、動詞の語尾の”-er”/”-ir”を”-ido”に置き換えます。

例)

原形過去分詞
comer (to eat)comido (eaten)
comprender (to understand)comprendido (understood)
dividir (to divide)dividido (divided)
insistir (to insist)insistido (insisted)

不規則変化する動詞

覚えた方が良い、主な不規則変化動詞を以下に示します。

原形過去分詞
abrir (to open)abierto (opened)
decir (to say, to tell)dicho (said, told)
escribir (to write)escrito (written)
cubrir (to cover)cubierto (covered)
hacer (to make, to do)hecho (made, done)
morir (to die)muerto (died)
poner (to put)puesto (put)
resolver (to resolve)resuelto (resolved)
romper (to break)roto (broken)
ver (to see, to watch)visto (seen, watched)
volver (to return)vuelto (returned)

上記のどれかと同じ語尾を持つ動詞も同様の不規則性を持ちます。

原形過去分詞
abrir (to open)abierto (opened)
descubrir (to discover)descubierto (discovered)

語尾を置き換えて母音で終わる場合は、二重母音になって発音が変わらないように、アクセントマークを追加する必要があります。

どういうことかと言うと、スペイン語の発音でn,s以外の子音で終わる単語は最後の音節にアクセントをつけます。基本的にその母音が2重母音/3重母音の場合は1個の母音として数えます。しかしそれが強母音の組み合わせの場合、2重母音ではなく二つの母音として扱います

強母音と弱母音

a,e,oが強母音、i,uが弱母音となります。2重母音にアクセントが来る場合、強母音があれば強母音にアクセントを置きます。

例えば”creer”の場合、n,s以外の子音で終わっていますのでcre-erのアクセントは最後の音節でcre-の後の-erに置かれます。これを過去分詞にすると-erが-idoに置き換わり、creidoになります。(説明のためアクセント記号は付けていません)

原形のcreerでcre-の次の-erにアクセントがあるので過去分詞creidoにしてもcre-の次の母音にアクセントを置きたいのですが、強母音eと弱母音iの組み合わせなのでこのまま読むとcre-にアクセントをつけることになります。そうならずに原形と同じcre-の次の母音にアクセントを置くためにiにアクセント記号を付けて”creído”にします。

同様にアクセント記号が付けられる動詞の変化を下に示します。

原形過去分詞:
creer (to believe)creído (believed)
leer (to read)leído (read)
traer (to bring)traído (brought)

過去分詞の使い方

過去分詞の使い方

  • A)名詞を修飾する
  • B)受動態を作る
  • C)完了形を作る

の例文を紹介します。

A)名詞を修飾する(形容語として使う)

形容語として使う過去分詞として以下のような動詞があります。

aburrido (=bored)←aburir(=to bore)の過去分詞
cansado (=tired)←cansar(=to tire)の過去分詞
relajado (=relaxed)←relajar(=to relax)の過去分詞

ここで注意しなければならないことがあります。それは形容語として使う場合は普通の形容詞のように形容する単語の性別や単数/複数によって語尾が変化するということです。

 singular:plural:
masculine:-ado / -ido-ados / -idos
feminine:-ada / -ida-adas / -idas

この表のように変化のルールは普通の形容詞と同じです。

例文を紹介します。

EN: The air of the city is polluted.(都会の空気は汚染されている。)

ESP: El aire de la ciudad está contaminado.
←”aire”が男性・単数なので-adoとなる。

EN: The lunches eaten by the children are healthy.(子供達が食べる昼食は健康的だ。)

ESP: Los almuerzos comidos por los chicos son saludables.
←”almuerzos”が男性・複数なので-idosになる。

EN: The tower is situated near the border.(そのタワーは国境沿いに建っている。)

ESP: La torre está situada cerca de la frontera.

←”torre”が女性・単数なので-adaになる。

EN: The lights were turned-on.(照明がついた。)

ESP: Las luces estaban encendidas.

←”luces”が女性・複数なので-idasになる。

不規則変化動詞も同様です。

EN: Alejandro’s pencil is broken.(アレハンドロの鉛筆が折れた。)

ESP: El lápiz de Alejandro está roto.

EN: The essays written by Carlos were exceptional.(カルロスが書いたエッセイは非常に優れていた。)

ESP: Los ensayos escritos por Carlos fueron excepcionales.
(主語が複数なので”excepcional”も”excepcionales”に変わっています。)

EN: The movie seen by the judges was different.(審査員が見た映画は違うものだった。)

ESP: La película vista por los jueces fue diferente.

EN: The tables made in Mexico are very beautiful.(メキシコ製のテーブルはとても美しい。)

ESP: Las mesas hechas en México son muy bonitas.

B)受動態を作る

スペイン語も英語と同様にbe動詞に替わる”ser”と過去分詞で受動態の文を作ることができます。

EN: The house was sold.(家が売れた。)

ESP: La casa fue vendida.

EN: The car was stolen.(車が盗まれた。)
ESP: El coche fue robado.

C)完了形を作る

受動態と同様に、スペイン語にも英語のhaveに替わる”haber”と過去分詞を組み合わせて完了形を作ることができます。

完了形は主に「ある時点Aから見て過去に完了し、その時点Aと関係している出来事・行動」を示します。

下記のリンク先のページで、まずは現在完了を紹介します。

英語と比べてスペイン語学習: 現在完了「使い方も構造も英語と同じ」
現在完了というと英語にも現在完了がありますので耳馴染みがあるのではないでしょうか。 スペイン語の現在完了は英語と使い方も構造も同じです。したがってスペイン語の現在完了は英語を足掛かりにして理解しましょう。

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