「大部屋」とは優先度の高い問題を早期に解決するための組織マネジメントの方法でトヨタ系の会社を含めて製造業では一般的です。私自身もトヨタ系自動車部品メーカーの品質保証部門で10年以上 お客様にしごかれながらさまざまな品質問題で大部屋活動を推進してきました。
「8D」は主に品質問題の解決あたっての基本となる8プロセスのことで、フォードで開発された方法です。
一方で現在ソフトウェア開発で「アジャイル開発」という手法が主流になってきています。このアジャイル(agile)は「敏捷な」「(頭の)回転が早い」などの意味で、アジャイル開発は「計画→設計→実装→テスト」という開発工程を機能単位の小さなサイクルで繰り返します。このように小単位でタスクを反復しながら変化に敏捷に対応し速いスピードで成果を出します。
「大部屋」での問題解決も「8D」に沿った機能単位で任務遂行チーム(ワーキンググループ)を組織してタスクを反復するサイクルを回し迅速な決着を目指しますので「アジャイル問題解決」と言えます。
品質問題に対しては一刻も早く解決してお客様の被害を止めなければなりませんのでアジャイル問題解決が必要です。ここでは自分の経験を踏まえて「アジャイル問題解決」のための「大部屋」という組織マネジメントやプロジェクトマネジメント手法と「8D」という品質問題解決の基本プロセスを具体的に解説します。
大部屋活動の進め方
大部屋(War Room)によるスピード問題解決
「大部屋」(War Room)とはトヨタ他でよく行われる問題解決の組織マネジメントの方法で「見える化」「合知合力」「即断即決」により問題解決をスピードアップします。ここでは大部屋を理解し推進できるように具体的な進め方を徹底解説します。
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