昼食としてシーフードを目当てにマルサシュロックに来ました。
マルサシュロック(Marsaxlokk)という名前は「港」を意味するマルタ語の「マルサ」と初夏にアフリカから地中海を越えてイタリアに吹く暑い南風「シロッコ」を合わせたもの。「x」が「シュ」と発音される。
シーフード
このマルサシュロックはマルタ最大の漁村で、マルタで消費される魚介類の大半がここで水揚げされたものです。
ここでIR-RIZZUというレストランに入りました。
期待通りの美味しさのシーフードとワインを一緒に堪能しました。ただしネット情報では、残念ながらこのレストランは今は閉店しているようです。
サンデーマーケット
日曜はサンデーマーケットが開かれ、魚介類・野菜・日用品そしてお土産品などが売られます。
私たちが訪れたのはちょうど日曜の昼どきでしたのでぶらぶらと歩いてみました。
現地の方々もこのサンデーマーケットが大好きで、家族でやってきてここの海沿いのレストランで食事をすることも多いようです。
伝統的な漁船「ルッツ」
湾内には赤・青・緑・黄に彩られたカラフルなボートがたくさん浮かんでしました。
これらはマルタ島の伝統的な漁船「ルッツ」です。それぞれの色には意味があり、 赤:がマルタを象徴する色(国旗も赤と白), 青が海,緑が土地, 黄色が太陽を表します。
「ルッツ」の伝統は紀元前にフェニキア人が支配していた時代(B.C.1000~B.C.650)まで遡ります。「ルッツ」の船首には漁の安全を祈願して魔除けとして『オシリスの目』が描かれています。
オシリスは古代エジプト神話に出てくる冥界の王で、冥界の王が死から漁師を守ってくれるという考えだそうです。古代の地中海で海に乗り出して各地に次々と入植していったフェニキア人がエジプトの文化を持ち込んだのでしょう。この古代エジプトのオシリス神については下記をご参照ください。
ところでマルサシュロックにポンペイの聖母教会があり、その屋根にはルッツに乗った聖母の像があります。
まさにルッツがこの村の象徴であることがわかります。
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